古谷くんに連れられてやってきたのは、
お洒落な雑貨屋さんだった。

「可愛い…!」
大小さまざまな雑貨が、所狭しと並べられている。

可愛らしい水色の髪留めが、目に入った。
じーっとみていると、
「これがお好みかな?」
と古谷くんが聞く。

「あ、はい、かわいいなって」

古谷くんは、それを手に取ると、
私の髪に触れ、慣れた様子で髪を留めた。
「妹がいるんで、こういうのは慣れてるんすよ」