「すみません!まだ遅刻じゃないっすよね?」
息を切らしながら言う彼は、
すらりとした長身に、茶髪。
なんというか、楽しそうな上唇をしている。

「ギリギリセーフ。」
先生の声を聞いて
ほっとしたような顔をした彼は、
既にエプロンを着ていた。

「走って来る途中で着替えちゃいました!」
と笑いながら彼は言う。
茶髪の彼もそろったので、
やっとクッキーを焼いていくことになった。