「良い香り…!」
そう文乃が言うと、皆がうんうん、と頷く。

むきエビの背わたをとる作業にうつる。

「こういう単純作業も、意外と楽しいっすね」
と古谷くん。

「みなさんとおしゃべりしながらだからかも」
と文乃。

「確かにね」
と城下くん。

「君と出会えて嬉しいよ」
と、キザな台詞を吐く城下くんに、
月影くんはふふっと笑う。