すっかり具合が良くなった文乃は
次の日、雨の中散歩へ出かけた。


ざあざあと降りしきる雨のなかに、
派手な青髪を見つける。

「あれ、城下くん…?」


城下くんは振り返った。
傘もささずに、
びしょびしょになった白シャツ。
鍛えぬかれた身体のラインが
浮かびあがっている。