「大丈夫?ごめん、ちょっと失礼するね」
片方の袖をくるくるっと捲られた。
驚いて見ると、
派手な青髪がパッと目を引く彼が
そこにいた。
バンドでもやっているのか、
すこしチャラそう。

「驚かせちゃったかな、悪いね」
ウインクしながら手を合わせ、
ごめんのポーズをする彼。

(は?乙女ゲームかなにかですか?)
と文乃が思っていると、