月影くんは大丈夫ですよ、と
優しく言ってくれた。

「飲み物を。なににいたしましょう?
熱もありますし、お水にしますか?」

夜もすっかり更けていて、営業時間外なのか、
誰もいない喫茶店で2人きり。

回らない頭で私は言った。
「じゃあ、お水を…」