目を開けると、 月影くんが私を抱き抱えていた。 「大丈夫です。わたくしに任せて下さい。」 そのあとのことはよく覚えていない。 気づいたら、 喫茶 ムーン・シャドウのソファで眠っていた。 「気づきましたか、大丈夫ですか?」 月影くんの顔が近い。 長いまつ毛に見とれながら、 「ご迷惑おかけして、すみません…。」 と言うと、