「俺、また新しく見つけちゃった。
その取り柄ってやつ」

城下くんはふいに
文乃のあたまをくしゃくしゃ、と
撫でる。

「あ、ありがとう…本当に嬉しい
でも、全然城下くんの足元にも
及ばないですけど」

「その、才能あるのに謙虚なところも可愛い」

「!!」

城下くんが、
わたしを突然抱き寄せて、こう囁く。