ふふっと、クールビューティーな唯ちゃんのレアすぎる笑顔に、クラスの男子たち注目。
へへん。
いいだろういいだろう、羨ましかろう。
わたしは何回も何回も見てるんだぜ諸君!!
「でもさ、今さらだけど吹部はすごい厳しいって聞くよ。全国大会でも毎年銀賞以上は取ってるんでしょ?」
大丈夫なの?
そんなところに初心者が行って───と、唯ちゃんが聞きたいところはコレだろう。
「…ううん、だいじょばない。来るところ間違えたかもなっていつも思うもん」
「……ねえ、今からでも卓球部来なよ。ダブルスはニーナのほうがいいなって思うことばかりだから私も」
「…やる」
「え、ほんと?」
「ハルト!ぜったいあのメンバーに混ざって吹いてあげられるようになるっ」
ここまで来て諦めるとかね、ないよぜったい。