私は、将来のことについてちゃんと考えていることに感心した。

私なんか、今が楽しければそれでいいという感じで、将来のことについて、何も考えていなかった。

受験までまだ二年あるのでゆっくり考えていこうと考えていた。

「じゃあ、大学院まで進むの?」

「そのつもり、だから勉強頑張らないと」

その数日後の七夕祭りに誘われて、流星に告白された。

私も流星のことが好きだったので、「いいよ」と返事をして私たちは付き合うことになった。

学校に一緒に行って、帰りも一緒に帰った。

そんな幸せな日々がずっと続くと思っていた。

あの日までは。