「好きだ。俺と付き合ってほしい」

私が流星(りゅうせい)に告白されたのは、七夕祭りの日だった。

入学したばかりの時、流星が声をかけてきた。

「君の名前、星奈(せいな)って言うの?」

「うん」

「俺は流星って言うんだ。同じ星の漢字が入ってる」


その名前が私たちを引き合わせてくれたのか、私たちはよく話すようになった。

「俺、大学に行ったら、宇宙のことについて研究しようと思ってるんだ」

ある日、流星が将来の夢について私に話してくれた。

自分の名前に星が入っているからか、流星は星や宇宙が好きだった。