私もアパート暮らしだが、幸い大手の会社に勤めているので、一人同居人が増えたとしても、生活できるほどの給料はもらえている。

だが、残業が続くのは相変わらずだ。

「ただいま…」

ぐったりした私を見て、流星が駆け寄ってきた。

「大丈夫?星奈。ご飯作っておいたんだけど、食べられそう?」

テーブルの上には、おいしそうな夕食が並んでいた。

「美味しそう」

いい匂いがして、お腹がなった。

「お腹空いてたみたいだね」

私は椅子に座ると、夢中でご飯を食べた。