それから、流星と話して、一緒に住むことを決めた。

今月分のアパートの家賃をまだ払えていなかったようだ。

そこで私が一緒に住まないかと、提案したのだ。

最初、流星は遠慮していたが、私が食い下がらずに言い続けて、やっと首を縦に振った。

「じゃあ、行ってくるね」

「うん。気をつけてね」

流星に見送られて、私は家を出た。

電車の中で、私は何をやっているんだろうと思った。

よくよく考えれば、十年も離れていたのにいきなり一緒に住もうなんて、どうかしている。

でも私は、流星のあの顔を見て放っておくことができなかった。