「待ってて。今着替え貸すから。あと朝ごはんも食べて行って」

私は、流星の服を借りて、朝ごはんを作ってもらった。


「美味しい」

「口にあってよかった。俺、あんまり人に料理作らないから」


ホッとした顔で流星が言った。


「いつこっちに戻ってきたの?」

ずっと気になっていたことを尋ねた。

「大学を卒業してすぐ。それからはずっと一人暮らししてる」

「仕事は?」

「塾の講師やってる。でもそれが定職だってわけじゃなくて、いろんなバイト掛け持ちしてるんだ」