はあ....やはり現実は変えられないか...
瀬賀海斗がいた。
「今回、お見合い相手に推薦されました。
花崎 莉緒です。今回は、
瀬賀様とお近づきになれ、光栄です。
よろしくお願いします。」
次の瞬間瀬賀さんは、
イラッとするほど爽やかな笑みを浮かべた。
「瀬賀 海斗です。
私も、花崎家と縁談の話ができ、光栄です。」
あっ頭の何かがプチッと切れた気がする。
ついに思っていることを口に出してしまった。
「嘘の笑みを浮かべられても、
あまり嬉しくありません。
別に、私しか、ここにはいませんし、
本当の姿を見せたらどうですか?」
ヤベ...一生の不覚です...
助けて一
その瞬間。瀬賀さんの笑みが消えた。
「なんでわかったんですか?」
とても低い声だった。
この人。敵に回さないほうが良いかも...
私以外は。
「感です。」
「じゃあ、やめますね。」
最後に作り笑いを浮かべたあと。
「貴方。なんで学園にいないんだ。
特別寮にも入ってない。
あなたは何者何だよ。
あと超人気モデル
HANAだよな。」
うーん困った。どうしよう...
その時ピカッと思い浮かんだ。
私は残念なことに嘘が得意なのだ。
「病弱で、皆さんと一緒に授業ができません。
そして、アレルギーが多いのでどこの寮
にも所属してません。
超人気モデルHANAというのは...
本当です。」
これをきに、微妙な会話が続き、
お見合いが終わったのであった。(泣)