この子だけは私の中身をちゃんと見てくれてる...

あっ暗くなっちゃった★気をつけないとね、

まあとにかく私のメイドさんなわけです!

そして今日も雪ちゃんは

お迎えに来てくれました!!

でも行く先が花崎家の

お見合いパーティーなんだよね...

行きたくないな...

雪ちゃんに明るい顔を作り、話しかける。

こういうのは得意なんだよね!

「雪ちゃん毎日ありがとう!

今日、頑張るよ!!」

雪ちゃんはなぜか心配そうな顔をしている。

「無理して笑うのやめなよ。

私、相談乗るよ?」

その言葉を聞き、想いが溢れ出した。

「行きたくない…

でも、頑張る。

心配してくれてありがとう。

大好き!」

「またさ、相談乗るからさ、

そのままの莉緒でいなよ。

私の前だけでもさ。」

「うん。ありがとう。」

雪ちゃんほんとに親切すぎる!

まあでも、行くと言ったのは私。

雪ちゃんに甘えるわけにはいかない!

覚悟を決めろ。

莉緒。

私は少し震えている手を抑えて、

車に乗り込んだ。

この緊張が一瞬で吹き飛ぶ事を知らずに。