次の日。

30分早く部屋に待ち伏せしたけど...

後ろにいたのは...

「部屋の前に来てなんのようですか?」

と、刺々しい言葉を発する中川が立っていた。

「まあどうでもいいですけど。

さようなら。」

と言って学校に行こうとしていたので、

腕を捕まえた。

ほっそ。折れそう。

と思った瞬間

するりと手を抜いた。

何なんだあいつ。

「腕まで掴んでなんのようですか?

あと、気持ち悪いので、

腕掴むのやめてください。」

はは。ついに気持ち悪いまで言われた。

あ。口に出た。

「面白い女。」

そういったときの中川は...

ぽかんとし、全力疾走で逃げた。

俺も追いかけたけど...

この光景にびっくりした。

何?あいつ?

足クソ速いんだけど...!?

俺も学年では一番早いんだけど?

あいつ。

気づいたら

笑みがこぼれていた。


なんなのあいつ。

面白すぎる。