私は学校帰りにある骨董品店を見つけた。

興味を持った私は、店に入ってみた。

「いらっしゃい」

店には黒髪の若い女性が一人、椅子に座っていた。

「好きに見てまわるといい」

私は、一つのキーホルダーを見つけた。

「そのキーホルダーは持ち主に幸運を運んでくれると言われている。ただし、願いを叶えてもらう代わりに、自分の寿命が一日、削られていく」

私は、願いを叶えるという言葉に胸が踊った。

今ちょうど、叶えたい願いがあるのだ。

それに一日だけなら、大したことはない。

「どうする?買っていくかい?」

店主に尋ねられて、私は買うことを決めた。