「でも今日は」 「あ・・・」 熊井さんは私の手から用紙を取り、代わりにビールを渡す。 「今日はとりあえず飲みなさい」 「そうね、神子谷さん楽しく飲みましょ!」 「・・・はい」 やっと力が抜け、私は頬が緩んだ。 その表情を見て、柏木さんは熊井さんと顔を合わせ、同時に笑ったのだ。 そうして三人で声を合わせ「かんぱーい!」と声を上げた。