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中学生の時、話したこともない男の子が私のことを気になっていると、友達からの伝手で教えてもらったことがあった。


もちろん初めての経験であったこともあって、私はひどく動揺していたのだろう。


彼はシャイだったのか、友達を使い、ある日私は空き教室に呼び出された。


だけど私は、逃げたのだ。


彼が私に告白をすると決めた覚悟を泡にしてしまったのだ。


理由は本当に簡単で、私の部活が終わるまで、彼とその友達が私のクラスの下駄箱の周りをウロウロしていたということと


全て友達に頼るほどの頼りない彼に


私は嫌気が立ち、逃げ出したのだ。


こんな奴に告白なんかされてたまるか、と。


私はこの頃からやんわりと気が付いていた。


自分の自信のなさに。



そこから私の恋の経歴に碌なものはない。


共通なこととするならば、全て逃げ出してしまっていること。


告白からも、デートのお誘いも、連絡先の交換も。


これらのことが今の、拗らせあまのじゃくへと繋がり、進化してしまったのだと思う。


これから先、私は拗らせることなく恋愛においてゴールすることができるのだろうか。


この私が、気持ちが高まるほどの恋ができる相手は現れるのだろうか。


周りが見えなくなるほどの甘い恋が・・・