私たちは夢鬼ごっこにつながっている場所を探して、歩き始めた。

「闇雲に探しても、らちがあかないから、これを使おう」

お札を取り出した。

「夢鬼ごっこに繋がっている場所を探せ」

そう言って、桐谷くんは、お札を宙に投げた。

お札が光って、動き出した。

「あれを追って行けば、見つかるはずだ」

私たちは、お札を頼りに、走った。

お札を追いかけていると、ある教室の前で止まった。

「ここって…」

その教室はあかずの教室、三年四組の教室だった。

「開けるよ」

桐ヶ谷くんの言葉に、私は頷いた。

桐ヶ谷くんは勢いよく教室のドアを開けた。

教室には、制服を着た女の子がいた。

「あなたたち、どうやって入ってきたの?」

不思議そうに私たちに尋ねてきた。

「もしかして、あなたが、太田瀬奈ちゃん?」

瀬名ちゃんは、にんまり笑って頷いた。

「そうよ。あなたたちも私と遊びたいの?」

「違う!今夢鬼ごっこに参加している人たちを解放して欲しい」

すると、瀬奈ちゃんは、不機嫌な顔になった。

「どうして?だってあの子達がやりたくて始めたことなのよ?」

そうだ。面白半分で危険な遊びに手を出してしまったあの子達にも非はある。

「でも、あの子達を心配している人たちがいるの!だからどうしても連れて帰らなきゃいけないの!」

「そう…それじゃあ、私とあなたたちでゲームをしない?」

唐突な提案に、少し驚いた。

「ゲーム?」

また、瀬奈ちゃんがニヤリと笑った。