途端、私の元で花を咲かせていたはずのそれがシュッ、と悲しく音を立て地に吸い寄せられた。 意味が無いとわかっていても、再び光の花弁が舞い散る夜空へ向けて 私は、ここで待っているから。 ここに種を撒いておくから。 また絶対会おうね。 と、大声で伝えた。 ❊ ❇ ❊ 数年後、私が種を撒いたその地に太陽へ向かって真っ直ぐに咲く綺麗な花が開花した。