昨日まで、同じ空を見上げていたはずの彼はもう居ない。 途端にその『種』はプルプルと震え出す。 「一緒に花火見ようねって約束したじゃん。嘘つき。」 聞こえるはずのない空へ向けてそんな独り言を零していた。 そんな事を言ってももう彼は戻ってこないのに。