そう言った時だった。首に何かがつけられる。驚いて触れると、革製の首輪だった。首輪には鎖がついていて、鎖の先は秀一が握っている。

「は?秀一、これ何なの?」

「首輪だ。猫みたいにフラフラとどこかへ行く梓にはこうするしかないだろうと思ってな」

そう言った秀一の目はギラギラと光っている。恐怖から首輪を引っ張ってみたものの、取れる気配はない。

「ここで俺に飼われてくれ」

私にもう自由はないのだと、秀一に押し倒された瞬間に悟った。