…こんなにもいい女がそばにいるのに。
こんなにもあなたを思っているのに。
どうして男ってヤツは女心を分かってくれないのかしら!
不満を溜めながらあなたの部屋のドアを開いた。
ビクッとあなたが肩を震わせた。
あなたの目の前にはパソコン。ディスプレイでセクシーな女性が甘い声を出し、肌を露わにしていた。
……エロサイト見てるなんて…許せない。
その時、あなたのスマートフォンが音を立てる。あなたが手を伸ばす前に、私が奪い取り、メッセージを見ると。男友達からの連絡。
〖今日コンパくる?〗
………行くわけないでしょ!彼女がいるんだから問題外!
〖ごめん、行けない〗
あなたに変わり、そう返して、スマートフォンをあなたに渡す。スマートフォンを見ようとするあなたの顎を持ち、私の方を向かせる。
……ずっと私だけ見ててよ。
「私じゃなきゃダメな心にしてあげる」
「今日は何をしてたの?」
「誰と過ごしていたの?」
あなたを問い詰めてしまう。この質問をココ最近毎日してしまう。昨日もきっと明日も…。
こんなことをしていてもきっと後悔するだけだ。
信じてるけど、不安なだけ。
分かってる、分かってる、分かってる……。
そんなことを聞いて、めんどくさいと思われるのは分かっている。けどあなたは夜には優しく私を抱いてくれる。
あなたに抱かれるだけでそれが全てになるのだ。
嫉妬も、自己嫌悪も全部、全部忘れさせて欲しい。
だから…
「もっとキスしてよ」
あなたの腕の中で私は今、気づいてしまった。
あなたをガンジガラメにしていたつもりだったけど、『愛』という言葉に拘束されているの私の方だ。
そんな風に思考を飛ばしていると痛みが走る。あなたが私を求めている。痛い……でも、あなたが私を求めてくれている。痛みがあなたとなら悦びに変わっていく…。あなたとなら変えられる。
この感じ……
もっともっと………もっと頂戴!
「さぁ、覚悟はできているわ」
縛られたのは私のほうだ。
男なんて愛の言葉ほどあるけれど、あなたに惚れちゃったのだから仕方がない。
ワガママだって、我慢してあげる。だから
あなたが嬉しそうに笑う。いつものように彼に抱きつきながら呟いた。
「あなたじゃなきゃダメな私を、愛してよ」