和紀は見ていられないぐらいの表情で私をそっと抱きしめた。

表情を見られたくないらしい

声をかけても…返事がない


和紀は呟くように
「別れよ?」

と一言

私は頭の中が真っ白になった


なんで?

なんで?

ってその状態は理解できないままだった。


「俺といたら沙由は、また傷つく。
沙由には幸せでいてほしい、悲しい思いをしてほしくないんだ。」


その時の私は、はっきりした言葉はなに一つでず、出てきたのは大粒の涙だけだった