そして待ち合わせ時刻の少し前、遠目で彼の姿を発見した。

目印になるように和紀に向かって手を振ると、すぐさま目が合う。


それだけで私の心は、ドキっと高鳴ってしまった。

私の名前を呼ぶ彼が、眩しくて、目が潤んでしまう。


今日が、最後のデート……


胸が、締め付けられる。


そんな私を心配そうに覗きこむ和紀


優しい彼…変わらない

私は笑顔を向ける