「ちょっとミミちゃん、型破りすぎじゃね?」
「型破り?」
「俺みたいなイケメンを前にしたら女は〝目の保養〟ってきゃいきゃい騒ぐんじゃねーの?アンタ、いろいろ硬すぎんだよ」
「何言ってるんですか。一途なのは素晴らしいことですよ」
私が好きなのは咲人さんだけだもん。
他の人になびかないのは当たり前!
「っていうか飛鷹さんは、何を悪いことしたんですか?咲人さんが直接つかまえて監禁なんて、ただ事じゃないですよ」
「んー」
飛鷹さんは伏し目がちで床を見る。あ、泡が目に入りそう。急いでシャワーで洗い流す。
シャアアアって規則的に聞こえる水音。だけど水音に紛れて途切れ途切れに聞こえるのは……飛鷹さんの弱々しい声。
「何をしたっていうか。
これからすんだよ、ワルい事」