「わ、やだ……っ!」
下着が見えるか見えないかの場所で、スカートの裾がかかる。これ以上まくられたら、と。喉の奥が羞恥心でひきつった。
「もーっと上まではぐったらさぁ。下半身、お互い下着だけってわけだ?すぐコトに及べるな、ラッキー」
「ら、っきぃって……も、戻してください!っていうか離して!」
「ドア閉めて暑ぃから、俺すっぽんぽんになっていー?」
「え、きゃあ!」
私の上に跨った後。飛鷹さんはお構いなしに自身のシャツを脱いだ。すると残されたのは下着一枚だけ。ぴっちりした黒いボクサーパンツから、素早く目をそらす。
「なんで見てくんねーの?ミミちゃんって恥ずかしがり~」
「そういう問題じゃありません。き、着てください……っ」
「ヤダよ。どーせ今からミミちゃんも脱ぐんだし、お互い様だろ」
「……え?」
その時、熱を持った飛鷹さんと視線を交わして、やっと気づく。
飛鷹さんが、本気だということを――
「ミミちゃんさ、何を勘違いしてるかしんないけど。いや、勘違いしてると知った上で、あえて言わせてもらうわ。
俺、やめねーから」