「スー……」

「んだよ、寝てるだけかよ。ビックリした」


はぁ~とため息をついた後。ミミちゃんだけをベッドに寝かせ、目隠しかわりにしたズボンと拘束具をとる。

かなり暴れたらしく、手首に痛々しい痕がついている。白い肌に嫌ってほど目立つな。敵さんいるから自由に動かないようにってした事だけど、あー気分悪。


「ってか何でアンタ、こんなとこにいんだよ。サッサと出て行けよな。バーカ」


頭にコツンと手をやると、ミミちゃんは嬉しそうに俺の手にすがった。起きてる?いや、寝てるか。何をいい夢みているのか、口元が緩んでいる。


「魚でももらったんですか~?マグロですか~?」


ネコだもんなーとからかっていると、ちっせぇ声でミミちゃんが呟いた。