手の自由が効かないのをいいことに、ミミちゃんの胸あたりをまさぐる。すると何を想像したのか……いや、何を期待したのか。「やだ……っ!」なんて。


「イケない子だなー。これじゃ俺が悪いみたいだろー?本当に悪いのは誰だよ?ん?」

「~っ」


アイツが好きなのに。俺の事なんて好きじゃないのに。それでも俺に反応しちゃう自分が悪いって分かってるミミちゃんは、顔を真っ赤にして、悔しそうに唇を噛んだ。血が出そうなほど力を入れるから、キスで阻止。


「はいはい悪かったって。もうイジメねーから、とりあえず寝て」

「え、んっ」

「何も怖くねぇから、後で俺をぶっていいから……触るぞ」

「ま、あ、んんっ――!」


プツン、と。まるで操り人形の糸が切れた時みたいに。ミミちゃんは俺の上に、全体重を預けた。

さっきまで騒がしかったのに静かになったところ見れば……え、まさか失神した?


「お~い、ミミさーん?」