*飛鷹 周*side



『じゃ、よろしく』


良くも悪くも。
その言葉は俺にとって、クソみたいな言葉だった。



𓏲𓎨𓈒𓂂◌



「今からミミちゃんを抱くぜって、そんな物騒な話」


するとミミちゃんは、あからさまに体を硬直させた。力はいちゃって、かわいーこと。


(でも残念。今から相手すんのは、違うんだな)


ベッドに寝転がったまま。
俺の上にミミちゃんを乗せたまま、抱きしめたまま。

布団の下に手を伸ばす。
そして忍ばせていた「ある物」をゆっくりと取り出した。


カチャリと音がしたことで、何か良からぬことを想像したのか。ミミちゃんが一層、震えた。こんなにウブで、よく〝キレイな状態のまま〟ココにいられたもんだ。


(強いんだか弱いんだか分かりゃしねぇ)


一応、ミミちゃんの両耳は塞いでいる。俺は防音対策でサイレンサーつけてるけど、相手はそうとは限らねーし。つっても、撃たせる気はサラサラねーけどさ。


なんて流暢に構えていたら。
恐怖が限界を超えたのか、腕の中でネコが暴れ始めた。