「えー…そんなんじゃないよ、暑いし?日焼けするし?はは…。」


暑いなんて、どうだっていい。


日焼けだって、どうだっていい。


日焼け止めクリームだって、塗ってない。


「あー、体調も悪いからかな…。ごめん帰るね…。ごめん。」


荷物を持って、全員に「お疲れ様」と言って…
逃げるように帰る私。


あぁ、馬鹿だ私。


最悪だ私。


最低だよ、私。


体育館前を通って帰ると颯介君が、今日もバスケをしていた。


私とは違って、真面目に。


一生懸命に。


少し前の私も、そんなだったんだけどな…。