「私はっ、、」

息が詰まる。苦しくて苦しくて倒れ込んでしまいそうだ。
でも、自分に負けたくない。同じ過ちを犯したくない。


「私は、ずっと瑠夏くんが一番大好きだった。ううん、『だった』じゃない。あの頃から今までずっと忘れられないくらい大好き。瑠夏くんがたまに見せる悲しい顔を見て心から笑えるようにしてあげたい。って、そう思ってた。けど私は思ってるだけだった。瑠夏くんのように変わろうとしなかった。今までずっと瑠夏くんに振られて、瑠夏くんに嫌われたんだと思って、しょうがないって、そうやって逃げてきた。でももう逃げないよ。」


「美海ちゃん、ありがとう。実は俺もあれからずっと後悔して、忘れられなかった。いつか立派になってもう一度美海ちゃんと同じ景色を見て生きたいと思った。でも、そんな奇跡起こるわけないって思いながら憂鬱に仕事してたらまた会えた。奇跡が起きたんだよ。」