「早めに着いたから歩いてたら美海ちゃんが蹲ってたからびっくりしたよ、もう大丈夫?」

「うん、ごめんね、重かったよね」


声が震える。涙が止まらない。
こんなところ見られたくないのに。

すると再び優しい香りが私を包む。