「ユマ~!見てちょうだい!
今日の晩御飯はハート型のハンバーグよ♪」


「わぁ…!肉汁たっぷりで美味しそう!」



アリアとの生活は実に充実していて、楽しいという感情で満ち溢れたものだった。


アリアはまず私の低栄養を危惧したのか、まずお腹に優しく消化しやすい食事を沢山作ってくれたのだ。


“火傷など創傷治癒には、栄養素をきちんと補う必要がある”というのは医学において一般的らしく、徐々に食上げしていき私は今日のハンバーグまでありつけたのだ。



「ふふ、ここまで料理を研究した甲斐があったわ~!」


「最初は上手くいかずに菜箸を折ってましたもんね…」



料理を作るのはアリアが担当で、私は(かなりアリアにお願いをして)片付け担当だ。


当初は黒焦げのお粥が沢山できていたが、アリアは優秀で要領も良く、料理の腕前はみるみるうちに上達した。


私もいつもアリアに任せるのは荷が重いため、簡単なチーズリゾットを作ってみたが、才能が無いのかフライパンの味が染み込んだものになってしまった。


アリアはとても優しい。


金属味のチーズリゾットも喜んで平らげてくれ、「ありがとう」と頭を撫でてくれる。