人生の最期に、君と出会えてよかった。



ありがとう、天使様。





(………?)





それなのに、俺はまだ君の存在を感じてる。



君がまだ俺の隣にいるって。





(……どう、して…)





君は俺から、離れてくれないの。



どうして、行ってくれないの。



君が逃げてくれないと、俺は



死んでも死にきれないよ。




俺に後悔を残さないでよ。
お願いだから。




ねぇ、


どうして君は





「……ぁああ、あああアああ゛!!!!」




──必死そうに、天使の羽根を、引きちぎっているの?