「さよなら、……天使様」





そう言って膝をつく。


身体の力が奪われて、頭を垂れる。


すうっと何かが奪われていくような感じがした。



ああ、そうか。



奪われていくのは、俺の魂か。




死神って本当にいるんだな。




神様なんて、いないって思っていた。




天使様だって。