そんな彼女の声が夜空に響いた時にはもう決まってた。

俺はあの時からずっとおんなじ願い事してる。

それは今も変わらへん。

言わんかったら後悔するから。

俺は大きく息を吸って言った。













「この恋に気づいてくれますように」
















「なんだ、一緒じゃん」











力が抜けた。

千尋があの時とおんなじ笑顔を浮かべてたから。