「ええっと、マルティーナ・ロメーロさん……はい、これが部屋の鍵よ。この通りの突き当たりに見えている建物が男子寮で、その右に並んで建っているが女子寮だから」
マルティーナは、パウラとウーゴを待った。
「マルティーナの部屋は何号?」
鍵には部屋番号が刻印してある。
パウラは自分が受け取った鍵を掲げながら、訊いてきた。
「207よ。パウラが210ってことは、私たちの部屋は近いのかしら?」
「たぶん。留学生の部屋は1ケ所に固めるらしいし」
「あら、そうなの?」
「アンダルイド人に囲まれて、留学生がひとりで孤立しないようにっていう配慮らしいよ。そんなような話を、留学から帰ってきた先輩から聞いたことがある」
「なるほど。配慮をしてくれてるのね」
マルティーナは、パウラとウーゴを待った。
「マルティーナの部屋は何号?」
鍵には部屋番号が刻印してある。
パウラは自分が受け取った鍵を掲げながら、訊いてきた。
「207よ。パウラが210ってことは、私たちの部屋は近いのかしら?」
「たぶん。留学生の部屋は1ケ所に固めるらしいし」
「あら、そうなの?」
「アンダルイド人に囲まれて、留学生がひとりで孤立しないようにっていう配慮らしいよ。そんなような話を、留学から帰ってきた先輩から聞いたことがある」
「なるほど。配慮をしてくれてるのね」