急すぎる話に頭が回らない。



えっと、


俺はこの人に一目惚れして、この人は幽霊で、


その幽霊さんは人を憎んでるからこの世に残ってしまっていると……。



「で、だから、私の成仏、お手伝いしてくれない…?」



頭がぐわんぐわんする。



復讐?憎んでる人?この人の顔からは想像できないワードだ。





何を言っているのかさっぱりだ。




…けれど、もう何秒合っているかわからない美しい黒百合さんの瞳に、洗脳されるように、


「うん」


と、気づいたら答えていた。