「わらべうた」

小学生の女の子が学校の帰りに神社の前を通りかかったの。

その時歌が聞こえてきた。

かーごめかーごめ

かーごのなーかのとーりいは

いーついーつでーやる

よーあーけのばーんにー

つーるとかーめがすーべった

うしろのしょーめんだーあれ

かごめかごめの歌を歌っている女の子がいたの。

この子は赤い着物を着て、この辺りじゃ見かけない子だった。

あやとりをして遊んでるみたいだったけど、女の子を見つけると手招きした。

「一緒に遊ぼう」

いつのまにか、手には鞠を持っていた。

女の子は鞠を受け取ると、次の瞬間消えてしまった。

その後、女の子を見た人はいない。