『夕暮れのかくれんぼ』

小学生が夕方に神社でかくれんぼをして遊んでいた。

「おい、そろそろ帰るぞ」

日が暮れてきたので、みんな帰ってしまった。

しかし、まだ一人女の子が隠れていることに気づかなかった。

なかなか見つけてもらえないのを不安に思った女の子は、自分から出てきた。

神社には誰もいなかった。

「みんな、もしかして帰っちゃったの?」

女の子は心細くなって、泣き出しそうになった。

「どうしたの?」

目の前に、赤い着物を着た女の子が立っていた。

「みんな帰っちゃったの」

「じゃあ、私と一緒に遊ぼうよ」

女の子の家では、いつまでも帰ってこない女の子を心配して、両親が探していた。

女の子の友達から遊んだと聞いた神社に行ったが、女の子は見つかることはなかった。