「呪われた指輪」

この屋敷の娘とその屋敷で働いている男性の使用人は、お互いに惹かれあっていた。

ある夜、屋敷の主人に、娘の部屋にいたのを見られてしまった。
主人である娘の父親は、使用人をクビにしようとした。

それに反発した娘は父親と口論になった。

止めに入ろうとした使用人を、父親はワインボトルで殴って、殺してしまった。

娘は以前、使用人から贈られたダイヤの指輪を指にはめて、ベランダから飛び降りた。

父親は、お金になるからと、指輪を売ってしまった。

その後、宝石店に買い取られた指輪は、お金持ちの婦人の元に渡った。

しかし、その指輪をつけるようになってから、具合が悪くなった。

今まで大きな病気は一度もしたことがなかったのに、医者も手の施しようがなく、亡くなってしまった。

婦人の夫はこの指輪に原因があるのではと思い、その指輪を壊そうとした。

しかし、ハンマーで叩いても、傷一つつかなかった。

それから数日後、夫は事故にあって亡くなってしまった。

そして指輪は、骨董品店に引き取られた。