「一緒に遊んでいた男の子は、女の子を連れて行こうとしてたのかもしれないね」

「まさか、出てきたりしないよね?」

私は不安になった。

「大丈夫だって。もう祓い終わったって言ったでしょ?」

次に桐ヶ谷くんは、ブランコまで、歩いて行った。

私も後を追う。

「次はこのブランコにまつわる話だよ」