早乙女は私の気持ちを落ち着かせようとしたのだろう。
優しい笑顔を向けて話し始めた。
「恵美様、そろそろお腹が空きませんか?いろいろな事でお疲れと思いますので、お部屋に昼食をお持ち致しましょうか?」
気づけば、もう12時をとっくに過ぎており、お腹も空いていた。
空腹を意識した途端に、お腹はグーグーと音を出し始めた。
「早乙女さん、昼食お願いできますか?」
「はい。畏まりました。それと…私達に敬語も“さん”も不要です。龍崎、早乙女とお呼びください。」
早乙女は一度、微笑を浮べると、深くお辞儀をして昼食の用意のため部屋を出た。
残った龍崎はクローゼットから淡いブルーのワンピースを取り出し、私に見せた。
「恵美様、学校の制服のままですので、お着替えをしましょう。こちらのワンピースでよろしいでしょうか?」
「あっ…はい。そうします。」
考えてみたら学校に行く途中だったため、制服を着ている。
私のために洋服も用意されていたのだ。
サイズも見たところあっている様に思う。
「それでは、失礼いたします。」
龍崎は返事を聞くと、いきなり私の制服の釦を外し始めた。
「--------------り----りゅう龍崎さん!何をされているのですか!!」
「もちろん、お着替えをさせて頂いておりますが…何か問題でも?」
龍崎はクスッと笑いながら少し意地悪な表情をしたように見えた。
「も---も---問題----あり---ありです。自分で着替えますから!!」
「困りましたね…お着替えは私達の仕事ですので…ご自分でなさらないでください。」
「--------うっ!嘘ですよね!!」
龍崎は騒ぐ私を気にせず、少し強引に制服を脱がし始めた。
かなり手慣れた感じで、あっという間に下着だけにされていた。
「恵美様、とても綺麗なお肌ですね…チュッ」
「-------ひゃぁ!」
龍崎が突然、肩に口づけをしたので驚きで、変な声が出てしまった。
何が起きているのだろうか。
もう顔が熱くて爆発しそうだ。
「恵美様、如何なさいましたか?」
龍崎はクスッと笑いながら、何もなかったように着替えを続けた。