「…私は…これから、どうなるのですか…」


私はこれからのことが急に不安になって来た。
私が恵さんの代わりになると言う事なのだろうか…。


「貴女には、これから神宮寺家のお嬢様としての教育を受けて欲しいの。そのために貴女には教育係も兼ねた執事を二人用意したのよ…彼等はとても優秀だからいろいろ教えてもらってね…」


女性の言葉を聞くと、最初に会った美しい二人の男性が私の横で膝を着いた。

すると、男性達は順番に自己紹介をするのだった。

「先ほどは、失礼致しました。龍崎 圭吾(りゅうざき けいご)と申します。よろしくお願い致します。」

龍崎と名乗るこの男性は、大人の落ち着いた雰囲気があり、どこかセクシーな雰囲気だ。
端正な顔立ちで、意志の強そうな黒い瞳が印象的だ。
キッチリとセットされた艶のある黒髪が少し額に落ちているのも魅力的だ。


「私は、早乙女 隼人(さおとめ はやと)と申します。お嬢様よろしくお願い致します。」

早乙女と名乗る男性は透明感のある美しい男性で、優しい雰囲気を持っている。
柔らかくカールされたブラウンの髪は光に当たると、ゴールドに見える。
瞳もブラウンで少し中性的な美しさを持つ男性だ。


私は夢を見ているのだろうか。
どこか異世界に来てしまったのかと思うほどの二人だった。