昼食が終わり、後片づけをしている早乙女に質問をしてみた。

「あの…さ…早乙女…いくつかお伺いしたいのですが…よろしいでしょうか?」

早乙女は笑顔で振り返った。

「どの様な事でしょうか?私が答えられることでしたら、お話します。」

「まずは…学校の事なんだけど…これからどうなるのかな?それと…」

話の途中で、早乙女が言葉を遮るように話し始めた。

「恵美様、これからの事等は、奥様がお話になると思います。本日はご一緒にディナーをお召し上がりになる予定ですので、その時に伺ったらよろしいかと…」

「そ…そうですか…ありがとう…」

早乙女はまた笑顔で頷いた。
美しい顔の笑顔は何度見ても見慣れない。
顔が赤くなってしまう。
顔を見るたびに、心臓がドクンと跳ねて飛び出しそうになる。


「恵美様、午後は私と龍崎で、このお屋敷とお庭をご案内しようと思いますが、如何でしょうか?」

「…はい。ありがとうございます。」

お屋敷内から見えていた庭は、私も気になっていた。
色とりどりの花が庭を彩っており、近くで見てみたいと思っていたところだった。