通話終了の機械音に、静かに受話器を
置くと今になって手が震えてきた
『井崎さん大丈夫?』
「はい‥‥すみません。
少しだけお手洗い行ってきても
いいですか?表情整えてきます。」
『いいわ、大丈夫よ。』
「すみません、すぐ戻ります。」
一階の社員専用のドアを開けると、
化粧室に行き、震える手をなんとか
抑えようと蛇口のレバーを上げると
冷たい水で冷やした
どうしよう‥‥‥
なんて言って断れば良かったのか
分からないけど確実に怒らせたかも
しれない。
ジュニアにもう一度すぐ電話しないと
いけない‥‥
温かい飲み物を一口ゆっくり飲んでから
受付に戻ると、そこにいたジュニアに
驚いて急いで駆け寄った。
『大丈夫だったか?すまない‥‥
自分で断れば良かったのに、
君に嫌な思いをさせてしまったと
思って急いで来た。』
「いえ‥‥すみません。
会議でお繋ぎできない旨を伝えて
しまったところ、後日直接来ると
言われて電話を切られて
しまいました。申し訳ありません。」
泣きそうになりながらも
深くお辞儀をすると、すぐにそれを
制され、ジュニアを見上げた
『井崎さんは悪くない‥‥。
私用で勤務中に迷惑をかけて
すまなかった。彼女のことは
なんとかするから気にしないでいい。
大丈夫だから。』
伊野尾さん‥‥
私の両肩に手を置き優しく笑うと、
去り際に肩をポンっと優しく叩かれた。
呆気にとられながらも、
佐藤さんがお辞儀をしたので一緒に
もう一度お辞儀をした。
「すみません‥戻りました。」
『驚いたわ‥‥井崎さんが離れたら
すぐに息を切らしてここに
見えたから、呼ぼうとしたけど、
戻るまでここで待つと言われたの。』
えっ?
『詳しい内容は分からないけど、
大丈夫と言ってくださったんだから
安心して良さそうよ?
業務に戻れそう?』
「あ、はい、大丈夫です。
ご迷惑をおかけしました。」
心配してここまで来て下さったなんて
ビックリしたけど、大丈夫かな‥‥
婚約者さんと
何事もないといいけれど、かなり
発言がキツめの方だったから
思い出すだけでも身体が震えてしまう
本当に来るのかも分からないけど、
今は目の前の仕事にミスが出ないように
落ち着いて一つひとつこなさないと。
置くと今になって手が震えてきた
『井崎さん大丈夫?』
「はい‥‥すみません。
少しだけお手洗い行ってきても
いいですか?表情整えてきます。」
『いいわ、大丈夫よ。』
「すみません、すぐ戻ります。」
一階の社員専用のドアを開けると、
化粧室に行き、震える手をなんとか
抑えようと蛇口のレバーを上げると
冷たい水で冷やした
どうしよう‥‥‥
なんて言って断れば良かったのか
分からないけど確実に怒らせたかも
しれない。
ジュニアにもう一度すぐ電話しないと
いけない‥‥
温かい飲み物を一口ゆっくり飲んでから
受付に戻ると、そこにいたジュニアに
驚いて急いで駆け寄った。
『大丈夫だったか?すまない‥‥
自分で断れば良かったのに、
君に嫌な思いをさせてしまったと
思って急いで来た。』
「いえ‥‥すみません。
会議でお繋ぎできない旨を伝えて
しまったところ、後日直接来ると
言われて電話を切られて
しまいました。申し訳ありません。」
泣きそうになりながらも
深くお辞儀をすると、すぐにそれを
制され、ジュニアを見上げた
『井崎さんは悪くない‥‥。
私用で勤務中に迷惑をかけて
すまなかった。彼女のことは
なんとかするから気にしないでいい。
大丈夫だから。』
伊野尾さん‥‥
私の両肩に手を置き優しく笑うと、
去り際に肩をポンっと優しく叩かれた。
呆気にとられながらも、
佐藤さんがお辞儀をしたので一緒に
もう一度お辞儀をした。
「すみません‥戻りました。」
『驚いたわ‥‥井崎さんが離れたら
すぐに息を切らしてここに
見えたから、呼ぼうとしたけど、
戻るまでここで待つと言われたの。』
えっ?
『詳しい内容は分からないけど、
大丈夫と言ってくださったんだから
安心して良さそうよ?
業務に戻れそう?』
「あ、はい、大丈夫です。
ご迷惑をおかけしました。」
心配してここまで来て下さったなんて
ビックリしたけど、大丈夫かな‥‥
婚約者さんと
何事もないといいけれど、かなり
発言がキツめの方だったから
思い出すだけでも身体が震えてしまう
本当に来るのかも分からないけど、
今は目の前の仕事にミスが出ないように
落ち着いて一つひとつこなさないと。