『フッ‥‥ほらな?
8時でもお構いなしかよ‥』
そう言いながらも嬉しそうに
玄関に向かう筒井さんに笑ってしまう。
カトラリーなどは筒井さんが用意
してくれたので、テキパキとテーブルに
おかずを並べ始める。
ガチャ
『good morning!!来ちゃった!』
『来ちゃったって‥‥来ることは
とっくに分かってんだよ。』
「おはようございます。
蓮見さん、亮さん!」
『井崎さんおはよう。
朝から悪いね‥‥旅の疲れも
知らないお子様が朝から叩き
起こしにくるもんだから。』
『霞ちゃんgood morning !
だってさ?昨日は来てすぐに
追い返されたじゃん?
明日来いって言われたから
来ただけだし。おっ!!まさか
俺らの朝ごはんもあるの!?』
「はい、勿論です。
普通のご飯しか作れてませんが、
どうぞ。」
筒井さんの家なのに、私が
どうぞなんて言うのもおかしいけど、
2人の分も作ってた頼まれたから
そのつもりだったから
『やった!!』
『井崎さんありがとう。
和食恋しかったから嬉しいよ。』
5日間でも洋食ばかりだと
やっぱり飽きてしまうんだよね‥‥
筒井さんほどではないけど、
あんなに沢山用意したおかずも
嘘みたいになくなり、3合炊いた
土鍋のご飯も完食してしまった
『ご馳走様でした。
はぁ‥‥やっぱり米だよな‥。
霞ちゃん料理上手だね。』
洗い物を運んでくれた蓮見さんが
満足そうにお腹を撫でる姿が可愛くて
クスクスと笑ってしまう
「あの‥‥誕生日プレゼントに
あんな素敵な旅館で過ごさせて
くださってありがとうございます。
すごく嬉しかったです。」
お辞儀をして改めてお礼を伝えると、
持っていたお皿を置いた途端
思いっきり抱きしめられた。
「は、蓮見さん!!!」
『ん?だって可愛くてさー。
滉一独り占めじゃん?』
『おい、いい加減にしろよ?』
ドクン
バリッと私の体から蓮見さんを
簡単に引き剥がすと、睨む筒井さんに
呆れたように盛大なため息を吐いた。
『滉一くん、昨日も言ったでしょ?
嫉妬は醜いよ?』
『は?嫉妬なんかするかよ。
お前のはセクハラだ。ほんとに
いつか訴えられるからな?』
『えー?じゃあ滉一くんなんて
逮捕させるくらいしてるじゃん。
ねぇ?霞ちゃん?』
えっ!?